第2章 夏恋[R18]
一度も呼ばれなかったから
知らないと思っていた名前は
教えた記憶が抜けていただけだった。
しかも、変な事まで口走っている。
確かに、名前を呼ばれた瞬間
心臓が大きく跳ねた。
こんなのもう誤魔化しようがない。
あの夜に堕ちたのは
甘い誘惑なんかじゃない。
あの夜に堕ちたのは
きっと…
「しょぅと…っ…焦凍…」
「俺も、お前の名前呼びてぇ」
「ぁ……っ」
「…」
「やぁっ!…だめ、ぇ…」
「」
「ヤっ…呼んじゃ、だめ…っん…」
「名前呼ぶ度に、ナカ締まる…っ」
「焦凍の、声…ぁ…好きぃ…」
「っ、やべぇ…出ちまいそう、だ…」
「ぃぃょ…出して…っ」
「っ」
「ァア、っ…!」
「っく…!」
「っはぁ…はぁ…」
「はぁ……」
「っはぁ……声…弱いから……名前、呼んじゃ…だめ………」
「…寝ちまったのか…?……………俺には、さっきの言葉の方が…ダメだ…」