第3章 電光石火
『その…残りの時間を俺によこせ…全て…』
『え?』
『俺も…衣月…お前が好きだ…』
どっちからか分からないくらいに2人は噛み付き合うようにキスを繰り返した。
『あーらら…完全に2人の世界に入っちゃいましたね〜?』
衣月と三蔵の様子を見ていたらはさっきの怒りは消えてしまった里白が言った。
『さてと、僕達はそこら辺を散歩してきますか〜』
『そうですね。行きましょうか。』
『お…おお…そうだな。』
『う…うん…』
悟空の顔は真っ赤になっていた。
『小猿ちゃん…なに赤くなっちゃってんのー?』
『うるせえ!!エロガッパ!!』
悟空と悟浄のケンカする声が遠くなった後…
『体は大丈夫か?』
『一応…』
『そうか。これ以上…無理させるわけにもいかねぇからな。続きは今度だ。』
三蔵はそう言って立ち上がった。
『ごめんなさい…』
『なにがだ。』
『三蔵と居られる時間を短くしちゃった…』
『その残りの時間を有意義な時間にしたらいいだけの話だ。』
『そうだよね…いっぱいサービスしてよね!』
『あぁ…シてやるよ。』
『ん?なんか今、変換がおかしかったような?』
『気のせいだろ。』
『そういうことにしておこう。』
『そういう事にしておけ。』
その後、八戒、悟浄、悟空、里白と合流した。
6人は再び西へと向かう。