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~桜の木の下で~

第24章 新たなる希望



衣月は斜陽殿に三蔵と来ていた。

『はい?また旅しろと?』

衣月は不機嫌そうな顔で言った。

『そうだ。お主が背負っているのは先代だけの呪いではない。その罪をつぐなうにはそれ相応の罪滅ぼしが必要になってくる。』

男性の神の1人が言った。

『何をしろと言うんですか?』

衣月は不機嫌な様子だ。

『今起きている異変を知っているな。』

『はい…あの人を惑わすと言われている花があちこちで発見されているとか。その異変の影響か…1部の場所では妖怪がまた自我を失っているとか……』

『その原因が分かっていない。元烏哭三蔵であった你健一ではないかと疑ったが…そうでは無いらしい。』

『その調査をする為に宛のない罪滅ぼしの度をしろと?』


優しそうな感じの神の1人の言葉に三蔵がやっと口を開いた。

『そういうことになる。孫悟空、沙悟浄、猪八戒、里白の従者を連れて旅に出ることを命じる…』

『『めんどくせぇ…………御意…』』

2人は斜陽殿を出て慶雲院に帰ってきた。






『っていうわけなんだよ。』

帰ってきた2人は悟浄、八戒、里白を呼び出してさっきの事を説明した。


『私は構いませんよ。旅するのも楽しいじゃないですか。』

里白が微笑んで言った。

『里白が行くなら俺も行こうかねぇ〜』

と悟浄が言い出した。



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