第2章 些細なランキング
そのきっかけになったのが、学校の午後の授業の自習時間。
先生がいないときにかぎって、うるさい男子がランキングをつけたのだ。
現在、黒板にはこう書かれている。
●一生独身そうな人・・・水城のんの
●冷たい人・・・水城のんの
●クラスで1番嫌いな人・・・水城のんの
他にも、ランキングはあったが自分のだけを言っておこう。
私は、察していた。
この上の二つは1位になりそうだな…と
だって、冷たいのは本当だもの。
冷たくしたくて、冷たくしてる訳じゃないのにね。
ただ単に、人と関わるのが苦手で冷たくしちゃうだけなのに。
でも、嫌いな人のところは流石にビックリした。
1位になった事じゃなくて、黒板に書かれたことだ。
みんなが黒板を見て、私をチラチラ見て笑ってる。
嘲笑うように。
私はそこに居たくなくて、泣きたくてトイレに逃げようと思った。