第5章 上杉の忍び(共通)
佐助「(だけどそれはあまりにも、
危険すぎるのではないのか・・・
謙信様はたしかに女嫌いだが、
女嫌いの原因は大切な人を喪ったからだ。
もともと女が苦手だったわけじゃない。
もし謙信様の封じられた雄が、
何かの拍子で目覚めたら・・・?)」
謙信と伊勢姫の過去の話を佐助は思い出し、
謙信が元は女に興味があったこと、
そして彼女の試しが、
いずれよくないことになるのではと、
佐助は危惧していた。
その気持ちが友情であるのか、
はたまたそうであるのか、
佐助には分からなかった。