第28章 安土城書庫”せいしゅん”物語(石田三成)
ある日の昼下がりのこと・・・
三成「申し訳ありません」
忍「気にしないで」
三成と忍は、
安土城にある書庫にいた。
三成が借りたままにしていた書物を、
正しい場所に返却させるためだ。
三成自身は優秀な武将であるため、
普通なら手伝いなど、
必要ないと思われるが、
三成の優秀さは偏りがあり、
頭脳は優秀すぎるほど、
優秀であるにも関わらず、
それ以外の特に生活能力は、
一般人よりも劣っているに等しく、
忍は信長の命で、
そんな三成の世話役になっていた。