第27章 終の絆(森蘭丸&顕如)
忍「あの・・・手は・・・」
顕如「すまぬな。
お前を自由にさせるわけにはいかん。
お前はたしかに寵姫ではないのだろう。
だがお前が側女でないとは限らない。
何より話を聞いていたお前を、
いかすわけにはいかん」
忍「私を殺すんですか・・・?」
顕如「それもいいが、蘭丸がな」
忍「蘭丸様が・・・?」
蘭丸「顕如様。
彼女は関係ありません」
蘭丸が慌てて顕如と、
忍にかけつけた。
顕如「ということだ。
お前はこのまま、
我らのもとで生け捕りだ」
顕如は冷たい口調でそう返す。