第26章 変わる絆(今川義元)
忍はため息をつき、
縁側に座っていた。そこに・・・
謙信「ため息をつくな。不愉快だ」
忍「謙信様・・・すみません」
謙信「女のため息など聞くに堪えん。
今度俺の前で、
先ほどの顔をすれば斬る」
忍「女・・・そうですよね・・・
謙信様もそうですよね」
謙信「“も”とはなんだ」
謙信は不機嫌そうな顔をして、
忍に問いかける。
忍「義元様は自分のこと、
不要になったみたいなので・・・」
謙信「行く当てはあるのか?」
忍「いいえ」
謙信「そうか捨てられたら、
俺に報告をし・・・」
義元「謙信何してんの!!」
謙信の言葉を遮るように、
義元が現れた。
忍「よ・・・義元様!?」
義元「忍。来るんだ」
忍「え・・・?」
義元「いいから」
義元は忍の手を握り、
謙信の側から連れ去った。
謙信「まったく・・・
なんだというのだ・・・」
謙信は驚くようなあきれた顔をした。