第21章 妖しき宴(伊達政宗、明智光秀、石田三成)
忍「くすぐった・・・」
途中忍は身をよじりかける。
政宗「こら、皿が動くんじゃねえ」
だが政宗以外にも、
光秀と三成という男がおり、
彼らが忍の腕や足を、
つかんでいることもあり、
忍が身をよじることも、
忍の上の料理が、
崩れることもなかった。
政宗「どうだ。
これが伊達政宗流女体盛りだ」
政宗は箸を置くと、
光秀と三成に見せつける。
光秀「ほう・・・これは、これは・・・」
三成「すごい・・・
先ほどよりも綺麗に見えます」
二人は感嘆の声を思わずあげていた。
光秀「こんなにきれいな料理を、
食して崩すのはもったいないな」
三成「本当に・・・
ずっとこのまま、
眺めていたいぐらいです」
政宗「まあそれもいいが、
それじゃ忍がかわいそうだろ?
これは見て楽しむためだけのものじゃねえし、
それに・・・あとでこいつにも、
俺たちから美味いもんを、
食わせてやらねえといけないしな」
三成「?政宗様。
それはどういう意味でしょうか?」
政宗の言葉に、
三成は首をかしげる。
政宗「それは後で分かる。
三成とりあえずこの辺の食ってみろ」
政宗は三成に箸を渡すと、
忍という皿から、
料理をとるように促す。