第18章 交換留学?SIDE安土(光秀の章)
光秀の御殿にて
忍「なんですか?光秀さん」
光秀「ほら受け取れ」
光秀は一つの丸薬を忍に渡す。
忍「なんですかこれ?」
光秀「解毒剤だ。
首謀者をとらえ、入手した。飲め」
忍「本当ですか!?」
忍の顔が驚きと喜びでさいた。
光秀「ああ。疑うなら、
俺が毒見でもして、
口写しでその身体へ、
入れてやろうか?」
光秀はにやりと笑う。
忍「わ・・・わ・・・
け・・・けっこうです」
口写しをさせる前にと、
忍は慌ててその薬を飲んだ。
光秀の手で覆われた口が、
まるで三日月のようになっていたことを、
忍は知らなかった。
忍「うえ・・・にが・・・
これで元に戻るんですよね・・・?」
光秀「さあどうだろうな?」
忍「だって解毒剤だ・・・」
光秀を問いただそうとした瞬間、
忍の身体は崩れ落ちた。