第11章 500年前の俺と500年後のお前?(真田幸村)
佐助「君は舞さんを手に入れておきながら、
忍さんをいつまで縛るつもりだ。
舞さんだけでなく、
忍さんまで自分のモノ気どりか!!」
佐助は幸村の胸倉をつかみ、そう叫ぶ。
忍が好きだからじゃない。
幸村が大切な友人だから、
舞を本当に好きだったから・・・
だからこそ幸村の態度が許せなかったのだ。
本当の気持ちを偽って、
二人の女をまるで自分のモノのように扱う彼を、
その気持ちを本当に大切な女一人向けてくれと、
佐助は幸村に懇願するように叫ぶ。
佐助「答えろ・・・
君は舞さんが好きなんだろ・・・?
だったら忍さんは俺にくれよ・・・
俺じゃなくてもいい。
お前以外の男の隣で立つこと許してやれよ」
謙信でも信玄でも誰でもよかった。
幸村がただ一言、
忍の幼馴染という言葉で、
忍をこれ以上縛るのをやめてくれさえすれば・・・
幸村「分かった・・・」
幸村はそう告げる。