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【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第68章 見えないココロ


「ありがとうございます!」

「いえいえ」

ある日の休日、私は帝人さんとアニメのイベントに来ていた。


「トゥーンク!やっぱりなまえさんは可愛いです!」

「あ、ありがとうございます」

戸惑う私は......なんと、マミリンの格好をしていた。

彼プロデュースのコスプレはクオリティが高すぎてむしろ別人だと思う。

瞳の色も違うし......。


何故コスプレをしているかというと、変装の為らしいけど......本当なのかな?


「ありました!限定のマミリンフィギュアです!!」

限定グッズの為にこの場所に来たんだけど、駆け出そうとする帝人さんの手を慌てて握った。


「絶対に、絶対に、置いていかないでくださいね!!」

「あ......はい!もちろんです!!」

ギュッと握り返してくれた大きな手に安心する。


こんなところで一人なんて不安で仕方ないよ。


「写真を撮らせてください」と声をかけられたこともそうだけど、
初めての空気も慣れないし私は挙動不審になっていた。


彼もコスプレ姿なんだけど、私が写真を撮る側なら迷わず彼を撮るけどな。

周りを見れば男性のカメラマンさんが多いから、女性の方が声をかけられるのかもしれない。


帝人さんは仮面舞踏会のような装いで、マスクで顔が隠れている為ばれることはないだろう。

ただ、かっこいい......かっこよすぎて問題だと思う。
とにかく、目立つ!


確かに周りにも、綺麗な人や可愛い人......かっこいい人は居るけど。


あっ......前から歩いてくるカップルさん、美男美女だ!


あれは、


「リー......んぐっ!」

帝人さんの手を引いて慌てて人波に紛れ込んだ。


「ぷはっ!......どうしたんですか?」

「『どうしたんですか?』じゃないですよ!」


どうして、増長さんがここに!?

早口で喋る私に微笑む彼。


「大丈夫です。よく似合ってますから!行きましょう!」

「いや、ちょっと......」


連れの女性が?って、あの人......思えば病院で会ったアイドル?


「リー......「あああ!」

叫ぶ声をかき消したと思ったんだけど、
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