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【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第67章 甘い誘惑にご用心


遂に最後!

ビターチョコは増長さん。



彼はそんなにアドリブを入れてくるイメージはないけど......。


「お疲れさま。まだ、仕事終わらないの?」

隣のデスクに腰かける彼。
優しいその微笑みに、ビターなイメージはあんまりないよね。

でも、緩められたスーツのネクタイ、外されたボタンが......色っぽい。


「これ、一緒に食べよう」

デスクの上に置かれた箱。


突然手を握られると、そのままそこに口付けられた。

し、死ぬ!

私......今日、死ぬんだ!!


思わず変な声が出そうになって、慌ててもう一方の手で口を塞ぐ。

NGを出したら、もう一度このドキドキに耐えないといけなくなる。

それは一番あってはならない!!


「食べさせて」

言われるがままにチョコレートを摘んで近づけると、

パクッと指ごと噛まれた!


これは、完璧にファン達を殺しにかかってるよね?


「あ......美味しそうだから、噛んじゃった。チョコは苦くて大人の味でも、君は甘いね」

チュッと噛んだ場所に口付けられて、心臓が暴れるみたいにうるさい。

色気がすごい......。

そのまま、距離が近づいて耳元で囁かれた。


「もう一つ、ちょうだい......」

なに......これ?



カットーー!


「みんな、よかったよ!最高だった!!」

「「ありがとうございました」」



「みょうじさん、指痛くなかった?」

「へっ!?平気です!!」

「ごめんね。やり過ぎちゃった......」


顔が赤いの......ばれてるかな?

慌てて両頬に手を当てた。




街を歩いていると聞こえる声。


「皆、いつものイメージと違ってかっこよかったけど......和南くん、やばくなかった?」

「視線が優しかった!!あれは反則だよね?」

本当に反則だよね......。

でも、やっぱりこのお仕事が楽しいってことだよね?
それならよかった!


この間撮影したCMは好評みたいだけど、あの日は精神的に疲れすぎてすぐ寝落ちしちゃったんだよね。


『もう安易にお手伝いを引き受けるのはやめよう』と強く誓った出来事だったーー。
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