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【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います

第59章 それは突然に


あれ、私......?


重たい瞼を持ち上げると、目の前に綺麗な顔があった。

間違いない。


「寝てた......」

あの状況で普通、寝れる?

神経が図太過ぎる自分が、怖い。


身体に触れると服は着ているみたいだ。

勿論だけど、着た記憶はない。


「起きたね」

「ごめんなさい!」

慌てて正座をすると頭を下げた。
本当に申し訳ない......。


「謝らなくていいよ。むしろ、ごめんね」

彼も慌てて頭を下げてくる。

えっ......?


「いえ、私が途中で寝ちゃって......」

「違うんだ......気を失ったんだよ」

「気を、うしなった。どうして?」


のぼせた?

いや、確かお風呂からは出てたから......。


「俺がいじめすぎたから......」

「えっ?」

思い返して、両手で顔を覆った。


「何度も、辱めを......」

そうだよ......最後はやめてくれなくて。


「可愛いくて、何回もしちゃった」

「どうしてそんなに上手なんですか?今までの経験が......」

「ふふっ、違うよ。こんなに積極的になるのは初めてだから」

増長さんの手が布越しに恥ずかしい部分に触れる。


「だからここにキスしたり......さっきみたいに出させたのも初めて」

「そこはだめ......」

「どれだけ抱いても足りなくて、すぐにまた抱きたくなる」

首筋に触れる柔らかい感触。
熱い吐息に身体が跳ねた。


「もう、だめ......覚えてます?」

彼の頬を包み込むと視線を合わせた。


「勿論だよ。悪いと思うけど、病み付きになりそう......」

「ええっ!だ、だめですからね?」

慌てて布団にくるまると、そのまま背中を向けた。


「分かってるよ。少しずつ慣らして......」

「え、なんですか?」

「なんでもないよ」
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