【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第54章 オオカミさんと赤ずきんちゃん
「結局、食べちゃった......」
「えっ?」
「今日こそは、食べてもらうって決めてたのに......」
「か、勝手に決めないでください......」
想像するだけで恥ずかしくて、布団に潜り込んで顔を隠す。
「次こそ、乗馬だね......」
「全く意味が分からないんですけど、どういうことなんですか?」
夜でも、出来るの?
危ないよね......。
「大丈夫だよ、実践で勉強したらいいから。一番の問題は、俺が我慢出来るかどうかなんだよな......」
「えっ?」
「みょうじさんが可愛いすぎるから......今日は失敗しちゃった」
ギュッと抱きしめられると、その胸板に擦り寄った。
「ふふっ、これからも沢山できますよね?」
「どうして疑問形なの?もちろんだよ。もっと、みょうじさんの心も、身体も、深く知りたい......」
そう言って微笑む彼。
すごく好きだ......。
『愛しい』って......
温かくて、苦しくて、幸せで、泣いちゃいそうになる。
きっと、いたずらだよね......。
これから先の未来も、
彼と一緒に居られますようにーー。