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【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第52章 My one & only Love


どうしよう......。

とんでもないものを見てしまった!














事の始まりは、映画の撮影現場。
スケジュール確認をしようと増長さんを探していた。


見つけて声をかけようとしたけど、開きかけた口を慌てて押さえた。


そこには、共演者の女性とキスする彼の姿があったーー。


婚約者になった日から、心に余裕ができた。
お仕事のことを理解したいと思うし、しないといけないと思う。

でも、突然のことにびっくりしてしまって......その場を離れると廊下に座り込んでしまった。


あれは、なんだったんだろう?


「なまえ?」

「愛染さん?」

顔を覗き込んでくれたのは彼で、その表情は心配そうだ。


「どうしたの、気分悪い?」

気にして、追いかけてきてくれたんだ。


「違......」

咄嗟に、その腕を掴んでしまった。

「ごめんなさい!」

慌てて腕を離すと、逆に抱きしめられる。

「えっ......」

「本当は知ってるよ......なまえのことを見てて、追いかけて来たんだ」


今回の映画は彼も共演だから、見られててもおかしくない。


追いかけてきてくれたのが、愛染さんでよかった......。
他の人が私の様子を見ていたら、変に思われたかもしれない。


「ありがとうございます。戻りましょうか?」

抱きしめられたまま立ち上がろうとするけど、彼にその気はないみたい。


どうしたんだろう......。


「愛染さん?」

「和南の事、怒らないの?」


え......?


「怒りませんよ」

その言葉に、彼は目を見開いた。
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