【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第5章 響きあうHarmony
Bプロのステージに間に合うようにと衣装を届けると、そのまま早替えの準備に入った。
なんとか無事に終了し、全員が衣装でステージへ上がる。
間に合って良かった......。
せっかくの衣装を使えないなんて勿体ないよね。
すごい......!
控え室でのことが嘘のように、モニターに映る増長さんと北門さんの息はピッタリだった。
「すごく良いステージだったね」
「本当に、ワクワクしたね」
遅刻や衣装のことは焦ったけど、良いステージだった。
無事にフェスは終了して、その後は打ち上げとなってーー
まだ、興奮が冷めない。
隣を見ればそれはつばさちゃんも同じようだ。
「どうしたの?」
「Bプロはやっぱりすごいです。もっともっと色んな人に皆さんを見て欲しいと思いました」
声をかけてくれた北門さんに、彼女がそう答える。
彼女の中でも、彼らはかけがえのない存在なのだろう。
「でもさぁ、自分達はすごいと思っていてもBプロとしては圧倒的に露出が少ないよな」
「結局そこが問題になってきますね」
「当面の課題だな」
暉くん、帝人さん、百くん。
彼らにも続ける理由が出来たようだ。
今日のステージは、皆にとって記念すべきものとなったのだろう。
「俺達のパフォーマンスさえ見てもらえれば」
「そうすれば、ドーム公演くらい出来ると思うんだけどなー」
「私は皆さんなら、ドームで出来ると思ってます」
「目標はドーム公演ですね。」
あれ、笑われてる?