【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第41章 Fake Marriage
「別に、触らなくてもいいんだけどね」
「えっ?」
「みょうじさんと居て、興奮してないことなんて無いから」
「ええっ!」
「準備は万端。いつでも、始められるよ?」
「物凄く......卑猥ですよね?」
その言葉に彼が吹き出した。
「ははっ、そんな事ないよ。本当は、ただ触ってほしいだけ」
そう言うと手をそこに誘導される。
「なんか......上手になってる?」
「え?」
彼の反応は予想外だったけど、沢山気持ち良くなってほしいな。
「積極的になったからかな?」
「そ、そうなんですかね?」
夢にも叶わないけど、彼相手なら身体の関係だけでも良いと思う。
それ程に、今の私は正常な判断が出来ていないと思う。
自分を顧みず、こんなに誰かを『欲しい』と思ったのは初めてだった。
本当に馬鹿だな......。
一度限りなんて......触れた後の方がよっぽど辛い。
それでもひと時の幸せ......触れることを選んだんだ。
絶対に後悔したくない。
彼の全てを今知りたい。
「増長さんを気持ち良くするには、どうすれば良いですか?」
「えっ」
驚いている彼。
確かに、自分でもびっくりするくらい積極的だもんね。
「みょうじさんがしてくれる事なら......何でも気持ち良いよ?」
「そうじゃなくて......」