【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第40章 遠くまで包み込む
私はその数日後に、綺麗な川に来ていた。
剛士くんが助けてくれたのも、こんな綺麗な川だったな。
どうやら、私は身代わりの星の元に生まれたようだ。
「はい、こっち向いて笑って。いい笑顔だね!」
確かに、愛想笑いは得意な方だ。
代わりを頼まれたのは......モデルの仕事だった。
モデルの代わり......増長さんの雑誌の仕事の時にした。
したけど、顔は出てない。
今回は、がっつり顔出しだ。
地方雑誌だけど、地元に帰って来てたら知り合いに見られる可能性あるよね?
なんでも沙知が応募してて、彼氏との旅行で行けなくなった。
それで、私が沙知の代わりになった。
どうして詩織に頼まないの?
でも詩織なら華麗にお願いをかわしそうだな......。
可愛い顔して意外と小悪魔だから。
早く終わりますように......!
そう願ったけどシャッター音と撮影する時の空気。
どうしてだろう?
とても心地良かった。
懐かしい感じがして、
どこか胸が熱くなったのは内緒ーー。