【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第40章 遠くまで包み込む
「なまえはどんなの聴くの?」
「えっとね......」
今日は詩織とCDショップに来ていた。
親友の二人は真逆のタイプで、詩織はアニメやアイドルが好きだし、ケーキ屋でも一緒にバイトをしていた友人。
見た目は、つばさちゃんの様な可愛い系女子。
沙知は美人で、性格もさばさばしてる。
言いたいことはズバッと言うし、趣味は全く合わない。
それは、服の趣味とか小さい物から全てだ。
「なまえも、年末ライブ見たんだよね?」
「うん、見たよ」
前にも聞いたけど、詩織はBプロにお熱なようだ。
「なまえは会場で見たんだよね?」
「うん!詩織はライブビューイングだよね?」
「いいな!次あったら、絶対一緒に行こうね?」
「うん、行こう。楽しみにしてるね!」
離れていても届く......音楽って本当に素敵だな。
彼らと離れた後でも、その音楽に力をもらえる。
支えてもらってて、幸せにしてもらってる......。
詩織と別れて帰路に着くと、よく知っている人を見かけた。
いや......見かけたというか、待ち伏せされてるよね?