【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第39章 穏やかな日々
「なまえはどんな人がいいのよ?」
「確かに、どんな人と結婚したいんだよ?」
どんな人......?
「見た目は小さい頃から王子様みたいな人だったよね?かぼちゃパンツの似合う人!」
昔の私......言ってたよね。
「それは、昔の話かな......さすがに王子様と付き合おうと思ったら何年かかるか......いや、一生叶わないかも」
若いお母さんになりたいなら、現実を見ないとね。
白馬の王子様が......は夢のまた夢だったよね。
「基本的にはありのままを受け入れてくれて、思いやりがある人でしょ?『ありがとう』と『ごめん』が言える変人ね!」
「さすがだけど、元々変人は沙知の受け売りだからね。私も今では、信じてるけど......」
「あはは、そうだったね!なまえは洗脳されやすいから!東京の職場とかで良い出会いなかったの?」
「え、洗脳......?」
それよりも......出会い?
「な、ないよ!」
「焦るのは怪しいな。まぁでも、良い人いたら嬉しそうに話してくるだろうから。お前プレゼントの中身を黙っておけない人種だしな」
「黙っておけないというかヒントを与えて来て、結果的にバレるのよね」
私ってそんな感じらしい。ちなみに自覚は全くない。まぁ皆になら、何年か経ってからなら話してもいいよね。
「この歳から付き合う人は結婚を見据えて付き合いたい。出会いから数ヶ月でスピード婚なんて......相当良い人じゃなきゃリスクが高そうだし」
親の条件次第では、帝人さんとしそうだったな......。
素敵な人だから、偽装なんて彼に申し訳なかったかも。
考えてみたら『釣り合ってない』ってすぐに偽装ってばれてるだろうな。