【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第39章 穏やかな日々
地元に帰ると、すぐに連絡をくれた友人。
その日は、通い慣れたカフェに来ていた。
「それで、なまえはどうして帰って来たの?」
楽しい時間のはずが、質問攻め......?
「えっと、やっぱり結婚するなら地元でするだろうし!こっちで仕事と恋人を探そうと思って!」
これなら、最もらしい理由になるよね。
「お前は、東京で何してたんだっけ?」
「普通に事務の仕事だよ」
「それと?」
「アイドルの追っかけ......だよね?」
答えたのはアイドル好きの親友の詩織。
電話で話した時に詳しすぎて突っ込まれてしまった。
A&Rをしていたことは言わない方がいいよね。
だから、そういうことにしてなっている。
向かいに座る二人の親友は、沙知と真司だ。
「アイドル追いかけてるより、彼氏作る方がよっぽど現実的だもんな」
「おっしゃる通りでございます」
とりあえず、話を合わせていこう。
「真司、誰か紹介してあげなよ?詩織にも」
「私はいいよ。なまえにはしてあげて」
ええっ!それは困る。
「いや、帰って来たばかりだし......まだ良いかな?」
沙知は彼氏が居るし、詩織も可愛いし。
「はっ?紹介とかしねぇよ......責任問われたくないし」
「だよね!ははは、ははは」
ありがとう、真司。
私は心の中で彼に拍手を送った。