【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第5章 響きあうHarmony
「「皆さん、ごめんなさい!」」
私達は勢いよく頭を下げた。
自分達だけが怒られて済むわけじゃない。
私達の所為でメンバー全員に嫌な思いをさせてしまった。
「気にするな」
「二人ともいっぱい怒られた?」
「いっぱい怒られました」
「ドンマイ、ドンマイ!」
どうして、こんなに優しいんだろう。
「本当にすみません!いっそ殴ってください。グーで!」
むしろ私自身が甘い自分をグーで殴ってやりたい。
もう一度しっかりと頭を下げた。
「あははっ!なまえチャンは、タツと一緒で熱血体育会系?」
「なまえ、その気持ちだけで十分だ」
暉くんも百くんも相変わらず笑ってくれる。
こんな温かい人達に迷惑をかけて、彼等の顔にも泥を塗った。
本当にしっかりしないといけない。
そんな中なにやら北門さんと増長さんの様子がおかしい。
MooNsのフォーメーションで何か問題があったようで、その件で北門さんが提案をしている。
「俺たちの問題だから」
増長さんは北門さんの話を聞く気はないみたい。
こんなに人を拒絶する姿は......初めてだ。
この雰囲気どうしよう......?
そもそも私達の所為で遅れたからステージに何か問題があったんじゃないかな?
なだめたのは意外な人物だった。