【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第4章 煌めけVivid Color
こちらに歩いてくる人影があった。
どうやら、野目さんが王茶利さんを背負っているようだ。
王茶利さん......寝てる?
釈村さんの手にはなぜか、
「バナナ......?」
寝ている彼にそれを近づけると、パクッと食いついた。
「うまい!」
起きた!?
なに、これ......可愛い。
「ふふっ、バナナ美味しいですもんね」
あっ......つい、反応してしまった。
「なにー!?なまえチャンもバナナ好きなの?」
王茶利さんの目はキラキラしている。
彼の言う通りだった。
「食べ物の中ではバナナが一番好きかもしれません。一日一房いったりします」
学生の頃、食べ過ぎで親に叱られたことがある。
そのことをバイト先の先輩に話したら、大爆笑されたなぁ......。
「「えぇっ!」」
驚かれた?
「それ最高だね!俺たちバナナ同盟だね!!」
両手を握られると、ブンブン振られる。
王茶利さんは、とっても親しみやすくて面白い人だ。
「すごいです!今度私もバナナを買っておきますね」
つばさちゃん......?
その発言に増長さんが戸惑いながら同意しているのが見えた。