第19章 みんなで奏でる始まりの音(2期)

「移籍問題の時は夜叉丸の事も調べてくれたそうで、本当にありがとうございました！」

「私は何もしてないわよ。それにしてもあの子達が無事にガンダーラに帰って来て良かったわ。みょうじさんも澄空さんも、Bプロが全てって感じだから。道理であの金城くんも懐くわけね」


剛士くん......懐いてくれてるのかな。


あっという間に撮影は終了。

何事もなく終わって良かった。


「「お疲れ様でした！」」


「お疲れ。なまえ、水」

「お疲れさまでした！えっと待ってください」

「これお前の？これでいい」

彼は私の手から飲料水を取り上げた。


「え、剛士くん？......の、飲み過ぎ......！」

「逆に俺の飲んどけ」

彼は頭をぽんぽん撫でて行ってしまった。


「ほらね？金城くんはみょうじさんには特に懐いてる様に見えるけど」

「え、そうですか？でも私も剛士くん大好きです！」

「ふふっ、仲が良いのは良いけどスキャンダルは気をつけなさいよ？」

「お、恐れ多いです。私と彼でそんな事は絶対に無いですから！」

「どうだか？」

「釣り合ってないですから！」