【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第17章 初めての感情 色づく世界
「一緒に寝ようよ」
「だめです......」
「怖い事があっても、もう助けてあげないよ?」
「うっ......ま、まあ、ダブルベッドですしね」
「抱きしめてもいい?」
「だめです!」
近寄るのも拒まれて、ダブルベッドの広さを最大に使われて眠りについたけど......
ギュッ、
眠っている彼女が俺の背中に抱きついてきた。
最初に見た時は布団に抱きついて寝てたような。
向かい合わせになると、胸板に擦り寄ってくる。
『すごく幸せそうに寝るは言われた事があります』
彼女の言葉を思い出して寝顔を見つめたら......確かに幸せそうだ。
ものすごく可愛い。
そういえば、皆で話し合ったことを伝えられなかったな。
「この先一人になっても......俺はずっと、側に居るから」
柔らかな髪を撫でて、
「ごめん、許してね?」
誘われるみたいにその唇に口付けた。
女神が本当に存在しているとしたら彼女のような人なんだと思う。
誰にでも分け隔てなく優しくて、誰にでも愛情を与えて。
でもその他大勢の中の一人では駄目なんだ。
彼女の唯一になりたい。