【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第17章 初めての感情 色づく世界
それは......
唇に触れた。
「了承もなく、ごめんなさい!でも、だって......警備サボるとか言うから......」
その顔は火が出るんじゃないかと思うほど赤い。
「ありがとう。むしろ一緒に入ってあげようか?」
「それは遠慮しときます!」
早口でそう言うと先に行ってしまった。
彼女を待つ間思い出すのはさっきのことで益々顔が熱くなる。
どうしてあんなに可愛いんだろう?
言われた通りに待ってるけど、先ほどの彼女の様子が頭から離れない。
火照った頬に手を当てるとーー
「きゃああああ!!」
大きな悲鳴が聞こえてきた。
「みょうじさん!?」
慌てて風呂場の方に向かうと凄い勢いで抱きつかれた。
「みょうじさん、どうしたの!?」
彼女はバスタオル一枚の姿だ。
目のやり場に困る!
「名前を出したくない、カサカサするやつが!!」
そういうと更に強く抱きつかれた。
あれ?
衣装部屋で前にこんな事があったような。
あの時はアイドル衣装で......今はバスタオル一枚。
向かい合わせで膝の上に乗られている状態だけど胸が......目の前にある。
「ちょっ、待って......みょうじさん!」
「離さないでください!!」
「大丈夫!大丈夫だから、一回離れよう。ね?」
「いやです!離しません!!」
これは......まずい。
色々!
まずい!!
攻防戦を繰り広げていると彼女の身体が上下に揺れる。
これは......何の修行?
「お風呂は入り終えてたんですけど、服を着たいので脱衣所で一緒に待ってくれませんか?」
俺の服を掴むと涙目で見つめてくる彼女。