第16章 キミの心 彩らせて

「トゥーンク！今日のリーダーの行動には、驚きました。僕がなまえさんなら、ときめいてしまいます！」

「俺も！でも、俺もなまえチャン大好きだよ！」

「可愛い彼女、僕も好きですよ！」

「俺も負けてない......」

「あいつは悪い男に騙されそうだよな。人を信じ過ぎる所がある」

残る彼らの話題も増長となまえのことだった。

我らがリーダーのいつもと違う様子は、彼らにときめきや興奮その他の感情をもたらしているようだ。

同時に、なまえの将来も心配されている。


「なまえチャンを、そんな人にはあげないよ！」

「なまえさんは沢山の愛情を受けるべくして生まれた女性です！僕が愛を与えたいです！」

「俺は嫁だが、プロポーズをされた！」

「ピーちゃん、ずるい！！」

「モモタス、それは言ったらダメですよ！」

「本当に、アイツは愛されてるよな......」


そんなこんなで、増長の気持ちは自覚が無いだけだった。


感情を隠すのが上手な彼も、彼女の事になればこの様子。


「まあ、なまえには教えないよ。僕も全く譲る気ないし！」


不敵に笑った是国は、

そう呟くのだったーー。