第15章 紡ぐ 色とりどりの物語(1期最終話)

「どうしたの.....みんな？」


勿論、夜叉丸さんも驚いている。


「俺たちは、俺たちの信じる道を進みます」

北門さんが力強く言う。


「「うん」」

皆がそれに賛同した。
彼らの表情は、昨夜の北門さんと同じ目をしていた。


信じる道......？


「バイバイ、朔ちゃん」

竜持くんの可愛い声が紡いだのは、彼への別れの言葉。


背後にあった真っ赤なカーテンを暉くんが開けると、野目さんが走り出した。


えっ、えっ！？


「行こう、みょうじさん！」

「行こう、なまえ！」


増長さんと北門さんが戸惑う私へと手を差し伸べた。


「はい！」

私は笑顔でその手を取った。