第15章 紡ぐ 色とりどりの物語(1期最終話)

その頃、ジャパンドームの客席。

そこに、つばさは居た。



真っ暗な中に一人で。


「誰も居ない......誰も......ごめんなさいっ、もうっ......！」

ずっと、堪えていた涙が溢れ出す。


「！？」

突然目の前のステージにライトがついた。


ステージ上で飛行機のパラシュートが弾ける。
いくつかの影がこちらに降りてきた。


「皆さん......、なまえちゃんも......。どうしてここに......？」


なまえはステージから降りて、つばさを強く抱きしめた。


「つばさちゃん、一人にしてごめんね！ただいま！！」


ステージ上から、


「やめて来た」

「ハイエッジには行かないよ」

「夢みたいな話を沢山聞かされましたけど」

「どれも、全く魅力を感じなかった」

「だってそこには、二人は居ないから。なまえは別れを切り出すし」

「俺達のA&Rはみょうじと澄空。お前たちだろ？」

「ちゃーんと責任持って面倒見てもらわないとね」

「どこでライブをやったって、俺たちだけじゃ面白くない！」

「二人と一緒じゃなきゃ、意味ないよ！」

「Bプロの夢はこのステージから始まるんだろ？」


「１２人で見始めた夢を叶えよう！なまえ！つばさ！」


「「はい！」」


二人が明るくそれに答えた。


〜 ♪



皆で作った新曲『無敵✴︎デンジャラス』が流れ出した。