【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第15章 紡ぐ 色とりどりの物語(1期最終話)
つばさは移籍の電話対応や、諦め切れないジャパンドームライブへの準備に疲れ果てていた。
気づけばデスクに眠ってしまっている日々。
目が覚める直前、眠りが浅くなった頃......。
ギターで奏でられる『鼓動✴︎アンビシャス』が聴こえてきた。
身体を起こすと頭の中に映像が。
彼らとなまえが身動きが取れなくなっている。
皆の身に何が......?
「この音。もしかして......夜叉丸さん!」
彼女は急いで音のする方に駆けて行った。
ついた場所......そこには予想通りギターを弾く彼の姿があった。
ただ......そこに居る彼は、つばさが知っている彼とは別人の様に見える。
酷い怒り、恨みを、抱えているようなそんな姿だ。
つばさより幾分上に座っている彼は、彼女を見下ろしながら話し出した。
「十年前、お前の父親は俺の家族を殺した」
「はっ......何を言ってるんですか?それに、私の父は......」
「あ、そっか。お前は何も知らないみたいだな。そしてお前のその姿が、俺の神経を一層逆撫でする!」
夜叉丸は微笑み、
「特別に教えてやる」
そう、つばさに言った。