【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第15章 紡ぐ 色とりどりの物語(1期最終話)
「アタシも既にハイエッジの人間よ」
それは彼の社員証だった。
この場の皆が混乱している。
「夜叉丸さんがBプロを連れハイエッジに行く。FMJ歌謡祭のキャンセルから始まり......色んな障害があり、ずっと気にかかっていました」
私は真っ直ぐ夜叉丸さんを見る。
「ご名答!FMJ歌謡祭もライジンフェスも覚えているかしら?全てはガンダーラの仕業だったのよ。ガンダーラはアイドル事業から手を引くつもりだった。B-PROJECTのデビューから一年しか経っていない時期にね」
「嘘だろ......」
「たったの一年で?」
「偶然にも二人がA&Rになってから、Bプロはトントン拍子にトップアイドルの仲間入りをしたわ。勿論、会社も掌を返しBプロを応援すると言い出した。でもそんな会社信じられる?
『このままガンダーラに居たら、私の大切なB-PROJECTが潰されてしまう!』そう感じていたから私は移籍計画を進めていたの」
ハイエッジは大きな事務所だし今より優遇が良くなるのも頷ける。
篤志さんと修二さんは本当に彼ら思いだ。
『君たちを全力でサポートするのが俺たちの役目。Bプロが大きくなるなら止める理由はない』
それが二人の意見だった。