第14章 胸騒ぎのChristmas Color

「私、新曲をみんなで作りたいです！」

そうだよ！
それしかない。

みんなが新曲を楽しみにしてたんだもん。

周りの皆は驚く。
当然だーー本番までは二週間。


「今から間に合わせるのは無理があるんじゃないかな？」

篤志さんの意見は最もだ。


でも今の彼らなら......私達ならできる！


「やってみないと分かりません！」

「つばさちゃん......」

彼女は私に賛同してくれた。


「お願いします！」

「やらせてください！」

私達は頭を下げた。


「せっかくのドームライブです。皆さんの思い入れが強い事は言うまでもない......こんな理不尽な事で新曲を諦めたくない！立ち向かいたいんです！

私はこのライブを今までのBプロの良さ、これからの彼らの良さを詰め込んだライブにしたい......当日はどうしても新曲がやりたいんです！

それが今出来る最高の形だと思うんです。最高の舞台に相応しい、最高のライブにしたいんです。我儘だと思います！生意気だと思いますが......どうかやらせてください！」

その意見に彼らも次々に賛成してくれた。
皆の気持ちは一つ！

それを感じて胸が熱くなる。