【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第11章 Take on Me !
「お前、張り合うんじゃねぇよ。何されても文句言えねぇだろ!」
「剛士くん」
やっぱり、来てくれた。
「剛士はなまえの番犬なの?」
「うるせぇよ」
「私の自慢の忠犬です!」
「お前!助けてやったのに、なんて言った?」
「いひゃいでしゅ」
イラついた彼が、私の頬ををグニグニしてくる。
「アンタって子はー。スキャンダルだけは勘弁してよね?」
「大丈夫。そんなヘマはしませんよ」
彼は全然、反省してないようだ。
「剛士、なまえを離してあげて」
「北門さん?」
腕を引かれて、ぽすっと彼の腕の中へ。
「赤くなってるよ」
優しく頬を撫でられるけど......。
本当に......天然は凶器だ。
顔と顔との距離が、近い!
「ありがとうございます。眼鏡も、似合ってました!」
彼はきょとんとすると、取り出した眼鏡を私にかける。
「ありがとう。なまえの眼鏡姿も、とても可愛いね」
「ええっ!似合いませんよ?」
「アンタも!スキャンダルだけは勘弁してよね」
次は北門さんを諭す、夜叉丸さん。