第9章 All Together

「大丈夫か？」

「は、はい！」

いつの間にか百くんに抱きしめられている状態になってる。


「なまえ？」

「百くんは安心します。癒しです......」

迷わず胸板に顔を擦り付ける。
最近は百くん中毒で、まずい気がする。


安全って分かってるから、自分から触ってしまう。


「はーい！俺も！！」

次は暉くんがやって来た。


「体調は大丈夫ですか？」

「へーき、へーき。なまえチャン気にしすぎ！」

「暉は自分に対して慎重じゃないから、みょうじもこいつの事見ててくれ......」

野目さんは本当に暉くん思いだな。

「はい、勿論です！」

野目さんの怪我の確認......先程話していたからか、自然と筋肉に目がいってしまう。


あれ......？

私って......筋肉フェチだったっけ？


ここだけのお話......Bプロメンバーは身体もみんな引き締まっている。
中でも確かに野目さんはすごい。


崖から落ちた時あの腕にーー。


「みょうじ？おい、みょうじ！」

「はっ！ごめんなさい。自分の世界に......」



『筋肉が凄すぎて、凝視してました ♪ 』


なんて言えない......。


「なまえチャン、声に出てるよ？」

「へっ！？」

野目さんがポカンとしている。