【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第9章 All Together
「雨?」
次の瞬間、雨雲が辺りを覆う。
「これは、ひと雨くるな」
船長さんがそう言って空を見ると、ひと雨どころじゃない。
私の祖父は船乗りだったけど、この空じゃかなりの大雨。海が荒れる。
「あっちのクルーザーが危ないです!このクルーザーを近づけてくれませんか?」
船長さんは、こちらにしか乗ってない。
「まずは彼らに説明してきます!」
今日は濡れてもいい様に、ラッシュガードの下は水着だし。
私は素早く浮き輪をして、飛び込んだ。
すぐに皆のクルーザーに到着する。
「なまえは、浮き輪姿も可愛いね」
「どうかしましたか?」
愛染さんと帝人さん。
こちらに気付いた二人が、クルーザーに引き上げてくれる。
「ありがとうございます。嵐が来そうです!あっちのクルーザーを近づけるので......きゃっ!」