【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第7章 魅惑の浅葱色
「あ、ありがとうございます。本当に、世間知らずですよね?まともに結婚出来るのか......そもそも皆さんの側にいると理想が高くなってしまいそうで」
私の人生は......本当にこの先大丈夫かな?
「皆さんは目の保養ですから。夢の国です!」
増長さん......笑ってる。
「やっぱり結婚願望はあるの?」
「はい!若いお母さんになって、幸せな家庭を築くのが夢なんです。でも、結婚したらA&R続けれないかなと葛藤してます。増長さんは?」
「うーん、俺にはよく分からないな。人を本気で好きになるってどんな感じなのかな?」
彼は諦めたようなそんな表情をしている。
どうしてこんなに切なそうなんだろう......?
彼は自分の価値を過小評価している。
つまり自分の事があまり好きじゃないってことだよね?
どうして......?
「本当の好きって『その人を独り占めしたい』って感じだと思います。『他の人に触らせるのが嫌』とか?」
私も本気の好きは知らないかもだけど......。
「今までに無い感情を与えてくれる相手と結婚して、一生添い遂げるって幸せだと思いませんか?私も早くそんな人に出会えたらいいなと思います」
この思いが彼に伝わればいいな。
「俺にも出来るかな?」