【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第83章 純愛なんかじゃない
ベッドに横になると、額を合わせられて甘えるみたいに擦り付けられる。
「ごめんね、信じてるよ。その上で婚約してても、きっと結婚してても好きになるほど不安なんだ。みょうじさんなら俺より良い人なんていくらでもいるから」
「居ないですよ。私が逆のことを言ったら絶対そう言ってくれますよね?前に言った『運命の人』が今現れるとしましょう」
「確か、どちらも全く合わせたり無理せずにずっと一緒に居られる人......だよね?」
「そうです。もし、その人が居ても私は増長さんを選びますよ!喧嘩して合わせながらでも増長さんがいいんです」
それに、私には確信していることがある。
「増長さんも、目の前にその人が現れても......きっと私を選んでくれるから」
心配しなくていいのに、難しいよね。
できることなら、
「私の頭を開けて見せてあげたい......」
「ふふっ、相変わらず斬新だね。選ぶとか選ばないとかまでいくかな?そもそも『そうなんですね......』で終わっちゃうかも。俺はみょうじさん以外はどうでもいいから......」
「増長さんって優しいけど、あまり人に深入りしませんよね?」
「そうなのかな?」
「私が不安にならなくていいのは、やっぱり増長さんの愛情のおかげなのかも。ということは......やっぱり私の力不足?」
あれ......笑われた。
「ふふっ、優等生すぎてもお仕置きができなくなっちゃうね。それはそれで困るかも......」
「ええっ!」
「だって、可愛い姿が見れなくなるから。俺にいじめられてるみょうじさんの可愛さは......それこそ犯罪級なんだよ」
「犯罪級......?ふふっ、安心してくださいね」
横になっている彼の上に乗って唇を塞いだ。
「だいすき......んっ、はぁ......」
そのまま深いキスをしていく。
「はぁ......ありがとう......可愛い所もっと見たいから、縛ってもいい?」
「しばる?」
首を傾げているとスルリとブラウスのリボンが解けて、手首を縛られたまま後ろから彼が入ってくる。
「あっ......えっち」
「可愛い......こんなの興奮するね」
「そんなこと......」
「あるよね?言えないならここでおしまいにするけど」