【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第77章 To be happy
「一生離さず、誰よりも幸せにしたいです!」
力一杯放たれた言葉はすごい破壊力だけど......。
「それは多分......男のセリフだよ」
「え?」
「ぷっ、ははっ......本当に意味わからないね」
可愛い彼女を、幸せにしたいのは俺の方なのに。
「キスシーンは、ドキドキした?」
「あっ、そうだ!クレームを入れようと思ってて」
「ふふっ、触れるだけにしようとしたんだけど......夢中になっちゃった」
「詳しく言わないでください......」
見下ろした彼女の顔は真っ赤。
それ以上のこともする仲なのに、どうしてこんなに初々しいんだろう。
「大丈夫だよ。見えないようにしたから。その後のシーンは顔が真っ赤だったけど」
「ううっ......」
「今度は立てなくして良い?」
小さな身体をふわりと抱き上げると、そのまま顔を近づける。
「えっ、ちょっと待ってください......ん」
瞑られた目元に口付けるとその頬は更に赤く染まって、胸元を握られると何とも言えない気持ちになって。
「んっ」
額、頬、鼻......全部柔らかくて、病みつきになりそう。
頬を撫でながら唇に口付ける寸前、
「え......?」
「みょうじさんからして」
「でも、ここ......控え室」
「いいから......」
強引に顔を寄せると、戸惑いながらもそっと口付けてくれた。
多分、みょうじさんは俺のお願いに弱い。
「んんっ、んっ」
「......一緒に溶けたい」
彼女に啄むみたいなキスをして、唇を甘噛みするとそれを合図に舌を割り入れた。
出会って数ヶ月で恋に落ちて、ここまで夢中にさせられる。
頭でわかっていなくても、身体は覚えているってことなんだろうか。
彼女を愛しく思う気持ちは昔の俺のもの?
今の俺のもの?
難しい事は分からないけど、誰よりこの子を大切にしたい。
『みょうじさんを愛しく思う感情』
それは、益々加速していくことになるーー。