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愛のカタチ~貴方と見る世界~【ONE PIECE】

第1章 プロローグ



─はるか昔、人間に姿を変えた神が人間の女に恋をし、関係を持った。その女は神の子を宿し、以来、神の血を引く一族として、生き残るため、血を絶やさないため、真の姿を隠しながら人知れず生きてきた─


一族の特徴は、海の碧にも空の青にも見える、ブルーの瞳。見る人によって様々な碧を見せるという。そして、一族の者が死した時、その瞳は貴重なブルーサファイアの宝石として遺される。

その中で、最も強大な力を持って生まれし者は、"虹色の瞳"だという。

その一族は、ある島を開拓し国を作った。そして侵略者や敵から守るための術、生き残るための術、相手を倒すための術として古武術、※"圓明流"を生み出した。

一子相伝(いっしそうでん)の圓明流は、武器を使わず、無手で相手を倒す格闘術で、門外不出の流派である。一族に秘術として伝わり、"名"を継ぐものは男子しか許されていなかった。地上最強であることを目指し、未だ一度の負けも知らない。

一族の正統な血を引いていた、或る女、リリカは自分には圓明流の名を継げないことを分かっていた。だから彼女は生まれた故郷を捨て、海を渡った。

19年前、"元海賊の男"に助けられた彼女は、その男と関係を持つ。だが、リリカはその男に子を宿したことを告げぬまま、姿を消し、密かに子を産んだ……


その子は女で、天性の美貌と史上最強の神の力を持って産まれた……そう、"虹色の瞳"を持って産まれたのだ。そして彼女は…左右で瞳の色が違う、"オッドアイ"でもあったのだ。違うとはいっても結局虹色にはなるのだが、色の混ざり方のの順序や濃さが違うのだ。左眼は主に碧が濃く、右眼は主に紅が濃いのだった。



その娘は、『リン』と名づけられた。




~~~~脚注~~~~

※圓明流……ある漫画の主人公の家系から使用したものですが、宮本武蔵も一時期、"二刀流"以外に使っていたことがあるようです……




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