第25章 立場って何?
和也「介護サービスの職員メインで、日々の業務を担って来たんだ。誇りを持って」
るな「業務を私達が行うのは嫌では無かったよ。 市の職員には違う仕事が……でも、午前中畳の部屋でお年寄りがいる中で私語をしながら、時に色んな人の噂話をしながら洗濯物畳んでいる姿は、本当に許せなかった」
和也「食事介助や、入浴介助 とかさ。人手が足りない時だけ来てね。それでありえない事ばっかり言って来たり、したりする姿は本当に腹立たしかったよね」
るな「私達はともかく、 お年寄りに対してだけはせめて、優しく接してくれたら良かったのに……」
そうなんだよね。るなちゃんはいつだって『自分の事はいいの』って……『お年寄りにだけは優しくしてよっ』て……
和也「俺にもその優しさ、分けてちょうだいよ……」