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Ruby キミの涙【Satoshi.O】

第20章 みんなは何を感じましたか?


 紙芝居が終わって一瞬の静寂の後

 パチ…… パチ…… パチパチパチパチパチパチパチ……! 

 どんどん拍手の音が大きくなってって……画面に映る子供達

 静かに涙を流している子達に、泣きそうな顔した子達がいた

 翔『み、皆さんありがとうございました』

 小さな声だけど確かに聞こえた翔ちゃんの声……翔ちゃんも瞳をうるませながら


 翔『みんなは何を感じましたか?』

 と震える声で問いかけたんだ


「ヴィントがルーナにうごいちゃダメって」

「ヴィントが、たすけをよびにいったこと」

「ベルクをたすけてって、ゆうきのいしにおねがいしたこと」


「ルーナが、お兄ちゃんのいったことをまもったこと」

「ルーナがベルクにがんばれって」

「ルーナもたすけてっておねがいしたこと。大きな声でたすけてっていえた」


「パパが、ありがとうっていってくれた」

「ママががんばったねって、だきしめてくれた」

「ヴィントは「ぼくルーナをしんじてる」からって「ベルクがたいせつ」だからって」


「ルーナは「お兄ちゃんはいつも助けてくれる」って「ベルクがぼく大好き」だって」

「パパね。ベルクにブーリャをたすけて、いいこって」

「ベルクは「ヴィントにいちゃ、ルーナにいちゃ、だいしゅき」。「ブー ニャおともらち」なのって」

「パパもママもベルクをおこらなかった」

「パパとママ、ブーリャにたすかってくれてありがとうって」


 凄いね…… 子供達の感じる力って。子供達の心の中にさ、翔ちゃんの伝えたい事が伝わってたんだ


 翔「兄弟やお友達は大切にして下さい。約束は守りましょうね。困っている人は助けてあげましょう。動物は大切にしましょう。良い事をしたらほめてあげましょう。人のお話は良く聞いてあげましょう。みんな良いですか?」

 子供達「ハイ!」

 翔「でもね。一人では助けられない時はヴィントやルーナみたいに「助けて下さーい!」と大人の人に頼んだり、他のお友達にも頼みましょうね」

 子供達「ハイ!」

 翔「みんな、信じている人を大切に。心優しい人になって下さいね」


 翔ちゃんの潤んだ瞳……泣いてるのは心……るなちゃんはクッションに顔を埋めて泣いている。松本さんも静かに涙していて。相葉ちゃんも……二宮くんも……

 オイラも涙が止まらなかったんだ






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