第127章 介護施設の理想と現実⑧
当該女性の逮捕という最悪の形で
介護福祉士の女性。従姉の女性。幼馴染みの男性。女性の父親の戦いに決着が付いたのである
当該女性の逮捕状が請求された際
『自分達のして来た事は無駄では無かった』
と号泣された幼馴染みの男性と父親
女性が助けた入居者が、無事に退院されて施設に戻って来られた際
『良かった……』
と呟やくと、大号泣した女性と従姉の女性
当該女性の逮捕の知らせに
『バカよ…… 自分の感情優先して、お年寄り達を苦しめるなんて……何回も踏み止まって。そんな行いをしてはいけない。って思い直す時間はたくさんあったはずよ』
大号泣した女性と従姉の女性
そして
市立養護老人ホームが民間企業へ業務の譲渡を決定
市の職員が業務に係わる事を全面的に辞め、市から委託された企業が入居者を介護する形にで調整に入った
介護サービス会社以外にも手を挙げた企業がいたら……体制がガラって変わってしまい、入居者達が混乱する懸念を心配したのだが
その後、介護サービス会社が、施設から業務を引き継ぐ事が決定し、市の職員の中に、希望する者は介護サービス会社側で雇う事も決まったのである
文 大野 智