第116章 少し先の夢見る未来⑥(智&翔)
翔の部屋
智「ねぇ、翔ちゃん。もう一度良く話合おうか?」
翔「ええ。智さんわがまま言っていい?」
智「うん。いいよ」
翔「あのね、るなちゃんと同じ日に入籍したいの」
わがままというか……可愛過ぎるお願いだよね。それ
もちろんオイラは、いいよ。って答えて
翔「私、本当に、家事とかこれから勉強しなきゃならないレベルなの……少し出来る位じゃ……ママに家事を色々習いたいの。精神的にも大人にならなきゃ。智さんに甘えてばかりの私のままじゃダメだから……」
智「昨日、これからいろんな事を経験して、精神的に大人になっていくんじゃないかって? 話たよね。それに、翔ちゃんには甘えてもらいたいよって」
翔「智さん……ありがとう」
智「体調だってまだ万全じゃないじゃん……仕事は、子供が授かって。少し手が掛からなくなってから考える……じゃダメなの?」
出来れば、それまでは……
そう考えちゃうオイラって……わがままなのかな?
翔「智さん昨日はわがままだって言ってゴメンなさい」
智「翔ちゃん、オイラもダメってばかり言ってゴメンなさい」
翔「仕事は、週3日位。幸福園でお世話になる事が可能なら……3、4時間の短時間だけでも……」
智「そうだよね。『アンタ達も、早く帰って来るんだよ』『はい。早く帰ります』って、翔ちゃんと、るなちゃんは新川さんと、約束を交わしたんだもんね」
翔「うん」
心配だから……とか、傍にいて欲しいとか。過保護にしたり、自分の価値観ばかりを相手に求めてばかりいたら……
智「本当に、お年寄り達の教えは尊くて、正しいね。翔ちゃん。これからはお互いに意見が食い違って喧嘩になった時は、お互いに意地を張らずにさ。お互いに想いをぶつけ合いながら成長して行こうね」
翔「はい。智さん。お年寄り達の教えを噛みしめて、迷ったら思い出して、話合って、お互いに成長出来る様な関係を築いて行きましょうね」