第89章 遠慮なんかしなくていいんだ
再会後のリモート報告会
翔『智さんが『想いの丈を沢山話しなね』って励ましてくれたから伝えたい事。聞きたかった事。話す事が出来ました』
夏輝「良かった」
雅紀「大ちゃんは何て?」
翔『いえ、まだです』
雅紀「へ?」
(俺の方に先連絡して来たら俺が睨まれるじゃん)
トゥルルル
雅紀「うげ、大ちゃんからだ」
夏輝「(心配した大野くんが電話してきたのかしらね)どうして? 早く連絡した方が安心するんじゃないかしら?」
翔『そうでしょうか? 余り何でもかんでも話したり連絡をしつこくしたら、迷惑になったりしませんか?』
──
智『翔ちゃんがオイラより先に、相葉ちゃんに話すとか……どういう事だろうね?』
雅紀「大ちゃん俺に嫉妬しなくても心配ないって」
──
翔『そうでしょうか? 余り何でもかんでも話したり連絡をしつこくしたら迷惑になったりしませんか?』
翔『夏輝先生は、優しくて。勝手にお姉さんみたいって思っているから話を聞いて貰いたくなっちゃうんです。あの勝手にお姉さんとか。すみません』
夏輝「翔ちゃん嬉しいわ。私も翔ちゃんと、るなちゃんが妹みたいに可愛いって思っているから。謝らないで。私達3姉妹だね!」
翔『夏輝先生……嬉しい! るなちゃんが喜びます!』
──
雅紀「って事だから。それより何で翔ちゃんが俺達に先に連絡して来たって分かった?」
智『それは……』
──
和也『るなちゃん? 連絡くれるかな?って待ってたんだけど……何かあった?』
るな『カズくん。心配掛けてゴメンね。余り何でもかんでも話したり連絡をしつこくしたら迷惑になったりしないかな? って思って……』
智『という遠慮の固まりな事を言われた。と連絡が来た訳です』
雅紀「翔ちゃんと全く同じセリフだね……」
智『二宮くんがるなちゃんに』
和也『翔ちゃんは大野さんに連絡したかな?』
るな『『先に相葉先生と、夏輝先生に報告するね』って』
智『……聞いたらそう話したって』
雅紀「でしょうね。翔ちゃんが先に俺の方に連絡して来たんだからさ、睨まれる筋合い無いからね」
智『だね……*人付き合いで大切な事は『尊敬』と『尊重』と『遠慮』ってアイドルさんが言ってたんだけど……翔ちゃんとるなちゃんは遠慮し過ぎだよね……』