第49章 たまには甘えてよ
〜智side〜
翔「…で、今日の依頼なんだけど…」
智「・・・」
翔「智くん…智くん!」
智「えっ…」
ボー…としてたら突然翔くんに呼ばれ、俺は驚いて顔を上げた
翔「どうしたの?智くん…」
智「え…あ、ごめん…ちょっとボー…っとしてた…」
なんだろう…今朝からおかしいな…
雅「何?智兄、調子悪いの?」
智「んー…なんだろ…」
すると俺の顔を見ていた翔くんがスッ…と俺の額に手を当てて
翔「…熱がある…ちょっと智くん、熱測って」
そう言って体温計を渡された
‹ピピピッ›
体温計が鳴ったので、それを取り出し見ると
智「…あれ?」
翔「智くん貸して…38度2分…やっぱり熱があったんだ…」
雅「えっ?そんなに?」
…俺も驚いた…
すると翔くんは依頼書を取り出し、電話をとった
翔「もしもし、柿本様ですか?こちら大野なんでも屋ですが、大変申し訳ありませんが、本日の依頼の日程を変更させて頂きたいのですが…はい…ありがとうございます」
智「えっ…ち、ちょっと翔くん…!」
翔「雅紀、今柿本さんには連絡したから、今日と明日ビルの清掃作業の依頼が入ってるの、行けるか?」
雅「オッケー」
おいおい!それは俺が行くようにしてた依頼じゃないか!
そして立て続けに電話をとり
翔「あ、潤。悪いけど車出してもらえるか?智くん熱があるから病院に連れて行ってくれ」
おーい翔くーん…
俺何も言ってないぞー…