第42章 Ì want to see you
智「どうしたんだよお前…そんな大声出して驚いて…」
雅「あ、いやその…」
だって昨日は先生、翔ちゃんの事が好きだったとか、記憶のない翔ちゃんが俺を探してたから、俺がどんな奴か見たかったって言ってたのにっ!
翔「先生…この人は島の人じゃないですよね?」
将「ああ、お前が島を離れて暫くして彼女が島に来たんだ。雑誌に出てたからって言って観光に…」
翔「雑誌にって…あれは他所の島じゃ…」
遥「それがね、麻紀さん島を間違えて来ちゃったのよ」
麻「は、遥ちゃんっ!」
和「わー…雅紀兄さんみたい…」
…それ…俺も思ったよ…和ちゃん…(涙)
将「その時、ちょうど島でちょっとした事故があって、運ばれて来た怪我人に付き添っていたのが彼女なんだが、麻紀は看護師でね…処置を手伝ってくれたんだ」
遥「それで麻紀さん、お兄ちゃんが1人で診察してるの大変だろうからって暫く残っててくれて…で気が付いたらこうなったって事」
なるほど…ドラマみたい…
翔「先生…おめでとうございます」
将「ありがとう…良かったら結婚式にも来てくれ…島の皆も会いたがってる」
翔「はい、ぜひ」
そう言って先生達は帰っていった
雅「幸せになってくれると良いね…翔ちゃん」
翔「うん…結婚式の時は皆も行こうよ。凄く綺麗な島なんだ」
和「良いですね」
智「なー、翔くん。そこって釣り出来る?」
潤「智兄さん、好きだねー」
…それから数カ月後、先生から招待されて島に行ったけど…
「キャー!遥何!?このイケメン揃いは!」
「誰か紹介してよっ!」
…喫茶店に来る女性客よりパワフルだ…