第42章 Ì want to see you
〜翔side〜
智「なあー、翔くん。今日の依頼はどうなってんだ?」
翔「今日は雅紀が今行ってる依頼で終わりだよ」
智「そっか…なら翔くん今日はもうあがりなよ。毎日こっちの書類整理やら、喫茶店の手伝いとかで最近ほとんど休んでないだろ…」
…自分だって休んでないのに、人の心配ばっか…
雅紀と良い勝負だ(笑)
翔「俺は大丈夫だよ。無理せず出来る範囲でしかしないんだから…俺より智くんの方がキツイ体力仕事なんだから休んだら?俺も雅紀が戻ったらあがるから」
智「んー…じゃあそうするか…」
そんな話をしている所に
‹〜〜〜♪›
下の喫茶店から内線電話が入ってきた
翔「はい、もしもし」
潤『あ、翔兄さん?今翔兄さんに会いたいって人が来て、そっちに上がったから』
翔「俺に?解った」
誰だろう…俺に来客なんて…
智「潤か?何だって?」
翔「ん?何か俺にお客さんだって…」
‹コンコン›
あ、この人かな?
翔「はい、どうぞ」
俺が声をかけると、ドアが勢いよく開き
「海人ーーーっ!」
翔「えっ…わっ!」
女性が1人、駆け込んできて俺に抱きついてきた
えっ…俺の事を『海人』って呼ぶのは…
「久しぶりー!海人ー!」
翔「は…遥!」
「こら遥。そんな体当たりでぶつかったら、危ないだろ」
翔「小嶋先生!」
爆弾事件に巻き込まれ、怪我を負った俺を助けてくれた小嶋先生と妹の遥が訪ねてくれた