第38章 再びシンデレラ?
やっとの事で兄さん達が舞踏会に行き(半分追い出して)俺1人になった時
<コンコン>
来た!
ノックする音にドアを開けると、そこには魔女の格好をした松兄が立っていた
和「…松兄…その格好似合ってないですね…」
松「うるせー!そんな事言うと舞踏会行かせてやらねーぞ!」
和「いや、だって松兄長身で男前だし、そんな格好よりビシッとスーツを着た方が格好良いですよ」
松「お、そうか?」
…単純…
松「…お前今俺の事馬鹿にしただろ」
和「何の事です?私は事実しか話しませんよ?」
…こんな時は鋭いな…
松「まあ、良いや。舞踏会行きたいんだろ?」
和「もちろん!その為に待ってたんですから!」
そう言うと松兄は持っていたカボチャとネズミ(これって魔女が持ってきたんだっけ?)を馬と馬車に変え、俺の服装をドレスに変えた
松「言っとくけど、この魔法は12時になったら…」
和「…前々から思ってたんですが、何で12時になったら魔法が消えるんですか?」
松「な…何でって…そういう設定…」
和「可愛そうだと思わないんですか?折角舞踏会に行けるのに、12時までしか居れないなんて…魔法が解けたらまた意地悪な母親と姉にこき使われて…」
松「お前がこき使ってたじゃないか」
和「あー!可愛そうな俺!折角舞踏会に行けるのにたった数時間だけなんて…!」
松「…邪魔したな…」
和「あっ!待っ…っち!逃げられた…」
仕方ない…とりあえずお城に行くか…