第2章 日常。
あれから蒼くんと少し話をして漸く浅にぃが動き出してくれた。
浅沼「さて、どこ行く?」
さっきとはうってかわって凄く機嫌の良い浅にぃ。
「まぁ、私は何処でもいいですよ?浅にぃのオススメしてくれるとこ全部美味しいので」
浅沼「ほとんど良平くんがオススメしてくれたところだけど(笑)」
そんな他愛もない話をしているといつの間にか一件の喫茶店に着いていた。
少し分かりにくいちょっと路地に入ったところにある小さな場所。
「凄い…良いところですね!」
浅沼「うん、昔から少しお世話になってんだよね、ここの店長と。最近顔出せてないから久々に」
そう言って自然な動作でエスコートしてくれる浅にぃ。
店内は落ちついた内装でボサノバが小さく流れていた。
??「お?浅沼くんだ。いらっしゃい」
そうあいさつしてくれるダンディーなおじ様。
「あ、お久しぶりです、店長」
店長「おや?そちらの女の子は…」
「あ、事務所の後輩ですよ」
「八尋尊です…」
すると、店長さんは「あぁ、君が…そっか」と言いながらクスクスと笑いだした。
「ふふ、何時も浅沼くんがお世話になってるね」
「いえいえ!そんなこと!」
むしろこちらがお世話されている方だと思いペコペコしていると「店長、あんまりからかわないで下さい」と浅にぃが助け船をくれた。
暫くして注文をとって店長さんともいろいろ話した。
店内は私たちだけで貸しきりみたいだった。
そしてなんと言ってもオムライスが美味だった!(ただならぬ小学生の作文感)←